§6. 新聞調ドット文字の作成

 GIMPのDefaultでは、フィルタが不足。必須のレイヤースタイル機能のScript-fuをインストールした後、Defaultの新聞印刷フィルタを使用して新聞調のドット模様の文字(新聞印刷に似たハーフトーンスクリーンのパターン)を作成してみます。

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     完成画像。
layerfx.scmをクリックするとダウンロードが開始されます。

Script-fu追加後のGIMPのメニュー。
Step 1

 レイヤースタイルのScript-fuの入手と保存。

    1/GIMP Plugin Registryには、世界中のGIMPユーザの豊富なプラグインが提供されています。そこから、Layer Effectプラグインをダウンロードし、保存します。このプラグインは、Photoshop 7 時点のレイヤースタイルを網羅しています。

    ダウンロード サイト: http://registry.gimp.org/node/186

     上記サイトにアクセス。スクロールダウンし、左図-上の画像部分を見つけ、layerfx.scm をダウンロードします。

    保存先は、GIMPのメニューから、編集>環境設定で、ダイアログを開き、左側のペインで、フォルダ>スクリプト と進みます。右側にスクリプトの読み込み元が表示されます。そこに、保存します。

    2/ GIMPを起動すれば、保存したスクリプトは GIMPで有効になります。GIMPを既に起動している場合は、メニュー>フィルタ>Script-fu>スクリプトを再読み込み を実行します。この操作で左図-下の画像のように Script-fu のメニューが追加されるはずです。追加されない場合は、GIMPを再起動します。

Step 2

 文字の加工を始めます。

    1/ まず、新規画像を作成します。

    ファイル>新規画像の作成

    2/ 適当な文字を入力します。肉太のフォントを使用するのがコツです。作例は以下です:

    フォント=Zinco- BlackCondensed Thin(フリー)
    描画色=黒
    サイズ=190px

    3/ 色域選択ツールで文字部分をクリックし、選択範囲を作成します。

    4/ 選択範囲を、チャンネル名:Half-Tone でチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

Step 3

 チャンネルを操作します。

    1/ Half-Tone チャンネルの目のアイコン部分をクリックし、表示状態にします。

    2/ レイヤータブに戻り、テキストレイヤーの目のアイコンをクリックし非表示にします。

    3/ 再び、チャンネルタブに移り、Half-Toneチャンネルにガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    設定:ぼかし半径=200px

Step 4

 新聞印刷フィルタは、ぼかした部分を必要とします。そのために、ガウシアンぼかしの、ぼかし半径を大きくとってあります。

    1/ Half-Toneチャンネルに対して、新聞印刷フィルタを適用します。

    フィルタ>変形>新聞印刷

    設定はDefaultのまま。

    [NOTE] このフィルタは、Photoshopのカラーハーフトーンに相当します。

Step 5

 フィルター適用後の選択範囲の作成を行います。

    1/ レイヤータブに移動し、新規レイヤーを背景透明で作成します。

    レイヤー名=Newspaper

    2/ 再び、Half-Toneチャンネルに移り、チャンネルから選択範囲を作成します。

Step 6

 選択範囲を着色します。

    1/ Half-Toneチャンネルの目のアイコンをクリックし、非表示にします。次に、レイヤータブに移動し、Newspaperレイヤーを選択します。

    2/ 任意の色を設定し、選択範囲を塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

    3/ 選択範囲を解除します。

    選択>選択を解除

Step 7

 最後に、ダウンロードしたScript-fuを実行して3D化します。

    1/ Newspaperレイヤーに対して、Inner-Shadowを適用します。

    Script-fu>Inner Shadow

    設定:Default

    [NOTE] Inner-Shadowレイヤーが強すぎる場合は、レイヤーの不透明度を下げて調整します。


実画像

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初版作成: 2011/01/01
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